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カイゴの学校

介護について、現場での体験を交えながら、分かりやすく。

わずか0.01%の人しか知らない「介護認定調査のコツ」心構え編【17コマ目】

おはようございます。今日から6月がスタート。

東京は気持ちの良い朝です。

 

さて、本日から数回にわたり、皆さんの関心の高かった、

「介護認定調査のコツ」について書いていこうと思います。

 

私は約20万人の人口の街で、認定調査員をしていた時期がありました。

認定調査員は、基本的には役所の職員であり、一部を外部に委託しています。

職員13人に外部委託7人の計20人。

人口20万人に対し、調査員が20人。すなわち0.01%。

 

わずか0.01%しか知りえない、介護認定調査のコツを、

ゆっくりと書いていこうと思います。

本日は、心構え編、となります。

 

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認定調査の3つのパターン

認定調査は、大きく3種類に分かれます。

 

・新規…文字どおり、初めて、介護保険を申請する方であり、そのための認定調査を受けられる方です。本人もしくは、ご家族が申請している場合もあれば、入院されている病院、地域包括センターのケアマネージャーが申請している場合もあります。調査員の手元には、申請書に書かれた、わずか1、2行の申請理由しか情報がありません。そのため、調査の際、情報の聞き漏らしの可能性が高くなってしまう案件となります。

 

・更新…新規で申請をされた方であればまず半年後に更新申請の手続きが必要となります。また2回目以降の更新ですと、1年単位での更新となります。一般的に更新の際には、施設などに入所していれば施設のケアマネージャーが、在宅であれば、地域包括センター、デイサービスの相談員など、本人とご家族に代わって、間に専門の方が入っている場合がほとんどです。前回の調査から、また、間にいる専門の方からの聞き取りによって、より精度の高い調査情報へとアップデートされていきます。

 

・区分変更…更新までの1年を経ずに、状態や状況が急激に変化した場合、また、認定調査の結果が来たが、本人やご家族にとって、あまりにも予想とズレていた場合などに、区分変更の申請がなされます。

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認定調査にかかる時間

 短くて20分程度、長くても60分程度です。調査員は、1日に3〜4件の調査を受け持っています。ご自宅へ伺い、次は病院へ、その次は施設へ、最後に、ご自宅へ。移動時間や、書類の記入時間を考慮し、担当件数で割ると、どうしても20分〜60分しか、1件にかけることはできないのが現状です。

 

 確かに、そんな短い時間で、現況をすべて把握できるとは思っていませんが、予想をはるかに超えたペースで認定申請はなされているため、そのような形でしか行えないんですね。財源の問題もあり、担当職員を増やせないという現実もあります。

 

 ですので、短時間の間に、必要な情報を伝えたいのであれば、調査を受ける側も準備をしておく必要があります。

 

「認定調査の項目に沿う形で、情報をまとめておくこと」

次回以降でポイントをお伝えしますが、上記の点が、最も大切なことになってきます。

 

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認定調査の項目とは

 次回以降、詳しく解説していきますが、まずはどのような項目があるかをザッと書いてみますね。第1群〜第5群までの、5つのグループに分かれています。

 

第1群「身体機能・ 起居動作」

 

「1-1 麻痺」 「1-2 拘縮」 「1-3 寝返り」 「1-4 起き上がり」 「1-5 座位保持」 「1-6 両足での立位」 「1-7 歩行」 「1-8 立ち上がり」 「1-9 片足での立位」 「1-10 洗身」「1-11 つめ切り」 「1-12 視力」 「1-13 聴力」 

 

 実際に本人に動作を行ってもらい、それができるのか、できないのかを確認します。もちろん、状態によっては動作確認ができないこともありますので、ご家族やケアマネージャーから聞き取りを行ったり、他の項目と絡めて推測をしたりして、書類を書き上げていきます。できる、できないの判断基準が細かいこともあり、本人やご家族ができていない、と思っていても、できているの定義に含まれている場合も多く、経験年数の浅い調査員が最も戸惑う項目群となっています。

 

第2群「生活機能」

 

「2-1 移乗」 「2-2 移動」  「2-3 えん下」  「2-4 食事摂取」  「2-5 排尿」  「2-6 排便」 「2-7 口腔清潔」「2-8 洗顔」「2-9 整髪」「2-10 上衣の着脱」「2-11 ズボン等の着脱」「2-12 外出頻度」 

 

 日常生活を行っていく上で、どのような支障がでるか、ということを中心に見る箇所となります。介助をされる方にとって、どのようなことが負担になっているのか、のちのち、どのような介護サービスを利用した方が良いのか、そういった箇所を見る項目群となっています。

 

第3群「認知機能」

 

「3-1 意思の伝達」「3-2 毎日の日課を理解」「3-3 生年月日をいう」「3-4 短期記憶」「3-5 自分の名前をいう」「3-6 今の季節を理解」 「3-7 場所の理解」 「3‐8 徘徊」「3‐9 外出して戻れない」

 

 年をとっていくごとに、認知機能はそれなりに落ちていくものですが、現状を確認するために、調査員が本人に質問するなどして、確認していきます。毎日を同じように過ごしていることで、曜日を意識しないことが多くなり、今日が何曜日か分からなくなる、その感覚は理解しやすいかと思います。ただそれが、春なのか秋なのか、といったところまで広がっていくと、本人を含め、ご家族も負担の質そのものが変わっていきます。

 人によっては、「なんて失礼な質問をするの?アタシはまだボケてなんかいません!」という受け取り方をされる方もいますので、質問を切り出すタイミング、声のトーンなど、調査員にとっては、慎重を要する項目群となっています。

 

第4群「精神・行動 障害」

「4-1 被害的」 「4-2 作話」 「4-3 感情が不安定」「4-4 昼夜逆転」「4-5 同じ話をする」 「4-6 大声を出す」 「4-7 介護に抵抗」 「4-8 落ち着きなし」 「4-9 一人で出たがる」 「4-10 収集癖」「4-11 物や衣類を壊す」 「4-12 ひどい物忘れ」  「4-13 独り言・独り笑い」「4-14 自分勝手に行動する」「4-15 話がまとまらない」

 

 ザックリいうと、認知症の症状があるのか、どのような点で行動に表れており、負担はどのくらいなのか、といった項目群です。認知症やその他の精神的な診断をすでにされている方に対してはもちろんのこと、新規の申請で、何も情報がない方に対しても、ひっかかる項目がないかを意識して調査中は会話を行っています。

 部屋やタイミングを変えて、ご家族の方にのみ話を聞くこともあります。

 

第5群「社会生活 への適応」

「5-1 薬の内服」 「5-2 金銭の管理」 「5-3 日常の意思決定」 「5-4 集団への不適応」 「5-5 買い物」 「5-6 簡単な調理」

 

 わかりやすく言うならば、生活を営む上で、最低限必要な社会との接点を、どれくらい維持できているのか、という項目群です。生活をするためには、まず食料がないといけない。では買い物には行けているのか。買い物に行くためのお金はどう管理しているのか。買い物のあとで、調理はどうしているのか。食事が済んだら薬を飲まないといけないが、それはどうしているのかetc 

 

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最後に一言

今後は、項目群ごとに詳しく解説していきたいと思っています。

とはいえ、介護の仕事をされたことのない方には、

いまいち想像のしづらい事なのかも知れません。

 

ですので、近日中に、申請に行く前にでも、

介護度の予測のできるサービスを開始する予定です。

 

WEB上で、10分ほどアンケートに答えていただければ、

48時間以内に介護度の予測を返信します。

また併せて、この項目がこう変化すると、介護度がこう動きます、

とのアドバイスもお付けします。

 

ご理解いただいているように、介護度は、

主治医の意見書や、実際に立ち会う調査員によっても変化します。

 

ですが、事前にシュミレーションをしておくことで、

「認定調査の項目に沿う形で、情報をまとめておくこと」

間違いなくできるはずです。

 

リリースしましたら、このブログ上でお知らせ致しますので、

興味のある方は、もうしばらくお待ち下さいませ。

 

Tomorrow never comes!  see,you!
(明日は必ずやってくるとは限らない→今日できることは、今日せよ!)