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カイゴの学校

介護について、現場での体験を交えながら、分かりやすく。

知っておくべき介護認定事情 (家族からの不満編)【2016】【13コマ目】

おはようございます。

早いもので、もう金曜日。あっという間に週末が来てしまいました。

 

このブログは土日はお休みしています。

ですので次回は月曜からとなるため、週をまたいで申し訳ないのですが、

今このタイミングで書いておくべきだと判断したため、

今週金曜→来週月曜の2回に渡り、記させて頂ければと思います。

 

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さて、本日のテーマは、「知っておくべき介護認定事情 (家族からの不満編)」です。

 

「介護認定」というひとつの事柄でも、それを受ける側である利用者本人およびその家族側から見た場合と、認定する側である調査員サイドでは、大きく見え方が違うと思います。とはいえ、改めて、相手側はどういった気持ちなのだろう、という時間や心理的な余裕もなかなかないのが現状かと思います。

 

今回は、福島県会津若松市が行った「平成24年度 要介護認定調査に関するアンケート結果」をもとに、考えていきたいと思います。

http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2007080903250/files/annke-toH24.pdf

 

要介護認定とは

 

介護保険制度では、寝たきりや痴呆等で常時介護を必要とする状態(要介護状態)になった場合や、家事や身支度等の日常生活に支援が必要になった状態(要支援状態)になった場合に、介護サービスを受けることができる。

この要介護状態や要支援状態にあるかどうか、要介護状態にあるとすればどの程度かの判定を行うのが要介護認定であり、保険者である市町村に設置される介護認定審査会で判定される。

要介護認定は介護サービスの給付額に結びつくことから、その基準については全国一律に客観的に定める。

                                                                          介護保険制度における要介護認定の仕組み

 

 これまた厚労省の文言が、簡潔で分かりやすいですね。聞いた話なので、本当かどうかは分かりませんが、よくお役所が出している「○○白書」という出版物がありますよね?あれって、2、3名で作っているらしいです。もしも本当だとしたら、凄まじい仕事のスピードですよね! 他の案件もかかえながらの作業だと思いますし。

 

要介護認定の流れ

介護認定審査会は、保健・医療・福祉の学識経験者より構成され、高齢者の心身の状況調査及び主治医意見書に基づくコンピュータ判定の結果(一次判定)と主治医の意見書等に基づき審査判定を行う。

                                                                      介護保険制度における要介護認定の仕組み

 

今回の介護認定事情とは、上記赤字の箇所である「高齢者の心身の状況調査」の範囲を差しているものとして、お読み頂ければと思います。

 

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「介護認定」に対する家族からの不満は、大きく次の3つに大別されます。

 

1. 認定結果に対する不満

2. 調査内容に対する不満

3. 調査員に対する不満

 

それでは、順番に見ていきましょう。

 

1.認定結果に対する不満

・歳をとってきて、体の動きが良くなるはずがないのに認定調査は軽く出ている。

・介護度が軽くなって使いたいサービスが使えない。

 

いつもより調子が良い日、もしくは調子が悪い時に前回の調査があったため、その反動の認定結果に現れてしまった。また、前回とは異なる認定調査員だったため、若干の相違があった、ということがあるのかも知れませんね。

 

 介護度には、その度数に応じた点数があり、その点数内でしか介護保険は適用されません。(基本的には) 介護度が下がるとその使える点数も小さくなるため、以前使えていたサービスを使い続けると点数オーバーになってしまうため、止む無く利用停止としてしまう、ことも多く見られます。

 

 以前も書きましたが、社会保障費に余裕はなく、各自治体の財源も然りです。ということは、「利用したいサービス」を介護保険で利用させることも厳しく、「利用しないと生活が成り立たない」レベルの最低限のサービス利用にとどめて頂く、といった意識が国や自治体の中では無意識に働いているのではないでしょうか。

 

  少し厳しい言い方ですが、介護保険の財源などについて、一度でも立ち止まって考えたことがありますでしょうか? 「オレは税金払ってるんだ!」「私は年寄りなのよ!」と言うだけではなく、社会保険の仕組みや介護保険の成り立ちなど、自分から調べてみることをオススメします。

 

 

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2. 調査内容に対する不満

大きな病気は今までに何かしましたか?の質問に対し、毎回同じ事を聞いて申し送りはないの か?病気のことなど何回も話したくない。どうなっているのか。(家族状況や環境などもその度 聞かれる)

 

同じ内容を毎回しているように感じるかも知れないのですが、これには幾つかの意味があるかと思います。

 

・前回の調査内容と相違はないか、あるとすればどこか

・本人がハッキリと覚えているであろう病気を聞いてみることで、他の病気の発見を促す→ex   「○○の病気はもう全然だいじょうぶ。。あ、そうだ! 最近転んでお尻をぶつけたんだった」

・本人に認知症などの進行がないか

 

金銭管理の質問で細かく聞かれて不快だった。(認知症のある対象者が数万円の金額を保持して いるが、何に使っているか?なぜそんな物を買うのか?などと聞かれ家族は不快だった。

 

金銭のことは、すごくデリケートなことですので、もしかすると、調査員のちょっとした配慮が足りなかったのかも知れませんね…。

 

 

3. 調査員に対する不満

立会人の下で、確認調査したが、立会人の話に耳を傾けない。名も名乗らないとの苦情あり。

 

名乗らないと安心できないと思います。時間に余裕がなかったとしても、きちんと挨拶はした方が良いですよね。

 

生活の大変さを知って欲しくて説明したが、途中で話を切られた。

 

 調査員は1日、3〜4件の訪問をし、そしてその報告をパソコンに打ち込んだり、用紙に手書きで記入したりと、時間的に余裕がない状況だと思われます。1件につき、長くても30分〜40分ほどの訪問ではないでしょうか。聞き取らないといけない項目も多岐にわたるため、まずはその項目を埋める情報の聞き出しを優先させたいところが本音です。生活の大変さをお聞きしたくても、仕事だと割り切って、話を切る必要があるかと思われます。

 

聞き取りだけで、特に身体の観察なしで帰ってしまった。

 

これはあり得ないですね。不満をもたれて当然かと思います。

 

自分の法人の通所サービスを勧めたりする。

 

介護認定調査員というのは、市区町村の職員や嘱託職員かと思われがちですが、在宅事業所や介護系企業などの外部に委託していることも多いです。そのためか、上記内容のように、いわゆる営業行為をしてしまうこともあるのでしょうね。

 

最後に一言

いかがでしたでしょうか。介護認定を受けられた方、そのご家族には、何か感じるものがあったかと思われます。次回は、調査員サイドからの不満を見ていきたいと思います。

 

 Tomorrow never comes !     see,you!
(明日は必ずやってくるとは限らない→今日できることは、今日せよ!)