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カイゴの学校

介護について、現場での体験を交えながら、分かりやすく。

厚生労働省は「認知症」についてこう考えている【11コマ目】

おはようございます。

今日は起きた時から、寒気がして、くしゃみが止まりません。

久しぶりに風邪を引いたのかも知れませんが、

ゆっくりと書いていきたいと思います。

 

 

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認知症」で検索すると、あらゆる団体や企業が作成した「認知症情報サイト」が検索上位に来るかと思います。全てに問題があるとは思いませんが、そういった情報サイトの大きな目的は、自社サイトへのトラフィックを集めることであるため、「なんとなく、そうだと思ってくれそう」「可能な限りわかりやすく単純化しよう」「流行りのワードを入れて作ろう」などのコンセプトが先に来てしまうため、情報の信憑性は、若干低いこともあると思われます。

 

 今回は、基本に立ち戻り、「厚生労働省」のサイトに載っている情報をベースに、書いていきたいと思います。

 

認知症とは

認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいいます。

認知症|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

 短いフレーズで、簡潔に定義しているんですね。さすが厚労省。この定義をそのまま大学の学生用にテストに出しても良いと思います。福祉系の学生は、是非、暗記してみて下さい。

 

認知症の診断基準

 

 今日、認知症の診断に最も用いられる診断基準のひとつが、アメリカ精神医学会によるDSM-IVです。各種の認知症性疾患ごとにその定義は異なりますが、共通する診断基準には以下の4項目があります。

  勘違いされる方もいるのですが、認知症は後天的な原因により生じる知能の障害なのです。その点から、知的障害(精神遅滞)とは異なります。

 

DSM-Ⅳによる認知症の診断基準

 

  • 1.多彩な認知欠損。記憶障害以外に、失語、失行、失認、遂行機能障害のうちのひとつ以上。
  • 2.認知欠損は、その各々が社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし、病前の機能水準から著しく低下している。
  • 3.認知欠損はせん妄の経過中にのみ現れるものではない。
  • 4.痴呆症状が、原因である一般身体疾患の直接的な結果であるという証拠が必要。

 

 認知症の原因

認知症の原因としてはアルツハイマー病が最も多いとされますが、様々な疾患が認知症の原因になりえます。とくに、中枢神経系に病巣をもつ次の疾患が代表的です。

 

認知症は「症状」なのです。その「症状」が何由来のものであるのか、きちんと理解することが大切です。介護職員の中には、「あの人は、もともと怒りっぽい人だから」と、その症状を利用者さんお性格に帰結させてしまう人も多く見られます。

 

中枢神経系に病巣をもつ代表的な疾患

 

 原因・発症の要因

多くの認知症性疾患では、その原因は不明です。しかし、脳血管性のものは比較的わかりやすく、アルツハイマー病についても、確定したわけではないものの深く研究されています。 

 

 テレビやマスコミでは、「この商品が認知症に効く」「予防するには、この食べ物が一番」と煽っているのが目につきますが、厚労省的には、それは十分なエビデンスがあるとは言えない、といったスタンスなのが、この文言を見ても理解できると思います。 

 

最後に一言

今回の記事で参考にした厚労省のサイトですが、以下にあるように、数年前に作られているため、知見が最新でない場合もあると思います。

当サイトは、「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」報告(平成21年9月)や、「自殺・うつ病対策プロジェクトチーム」のとりまとめ(平成22年5月)を受けて、平成22年9月に開設されました。また、平成22年度の事業では、より多くの方たちに親しみやすく、分かりやすいサイトを目指し、新規の情報を掲載するなどの改善拡充を行いました。  

 

 それでもあえて紹介したのは、厚労省のような、「いわゆるきちんとした組織は、どう考えているのか」そこに立ち戻って、情報を考え直してみることが大切だと思うからです。皆さんも、定期的に立ち戻ることをオススメします。

 

 Tomorrow never comes !     see,you!
(明日は必ずやってくるとは限らない→今日できることは、今日せよ!)